「二人はいいわよね、彼氏がいてさ」
「七織もつくればいいじゃない」
「そんな簡単にできないよ」
「そんなこと言って、この間真鍋のこと振ってたじゃない」
「え、そうなの?」
それこそ初耳だ。
「あいつは論外!ただそれだけよ」
何があったのか、七織ちゃんは声を張り上げた。
「やっぱ、今の時代は足かな?ヒール履いて美脚に見せるとか」
そんな会話のなか美奈子ちゃんが突然「あーもう」と言いだした。
「美奈子うるさい」
「どうしたの?」
「七織がヒールとか言うから嫌なこと思いだしちゃったじゃん」
「なんかごめん」
