《蒼汰side》


「へぇー早苗って家こっち方面なんだね、俺もこっちの方だし近くまで送るわ」


「えっ!?いいよいいよ蒼汰がめんどいでしょ」


「俺が好きでやってるからいいのー」


そういうと早苗は静かに頷いた。その時少しだけ顔が赤かったのは俺の気のせいだろうか


「じゃ、私こっちだから」


と言って進んだ方向は俺の家と同じ方向だった
その時はお互いまだ気づいていなかった、あのことが起こることを。