「全然いいよ。むしろ来てほしいくらい」 


 だから清水くんがこう言ったときは本当に驚いた。

 なんか、清水くんが良い人すぎて違う意味で泣きたくなった。

 一瞬ここが学校だと言うことも忘れて、真顔になりそうだったくらい。

 
 「ありがとう、清水くんっ」

 「ううん。人数も多い方が楽しいと思うし」


 夏帆が花の咲くような笑顔でそう言ったとき、終わったと思った。

 ちょっと大袈裟だけど。

 
 そして私は思った。じゃあ、私以外にもう1人一緒に行く人がいればいいじゃないかと。

 
「そうだね。私も人数って多い方が楽しいと思う。だからキミも一緒に・・・」

 
 行かない?そう言いかけた私の言葉はそこで途切れた。