しばらく桜に見惚れていた私は、桜の大木のちょうど裏に小洒落たベンチがあるのに気づいた。 (ん?誰か…いる?というか…寝てる?) その“人”を起こしてしまわないようにひっそりとその“人”の前へ回ってみる。 「……ッ!!」