次に岸島の消息が分かるのはスエズ運河である。

この辺りで岸島は新島の訃報を聞き、祈りを捧げたとされる。

その後はどうやら。

岸島は念願であったローマに、たどり着くには着いたようであった。

しかし。

足取りは分からず、そのため没年も定かではない。