再会なんて望んでませんが




次の日の放課後。


教室のセッティングをする間に(なにやら緑の布が運び込まれていた。後から背景を合成するらしい)、私と瀬川は着替えることになった。


「はい、じゃあまず着替えてきてねー!」


衣装係は奈々だった。彼女はデザイン系のセンスが抜群で、特に衣装をデザインさせたらこの学校に彼女の右に出るものは居ない。


その奈々に手渡された衣装に袖を通す、のだが…なんかこれ…。


「ねぇ、露出多くない?」


「え、そう?可愛いでしょ?」


「可愛いけどさー」


「いいから見せてみなさいよ。
あら似合ってる!最高にエロいわよ!」


ポスター用なので、衣装は武道会で着るようなドレスだ。


シフォン生地の水色のトップスはオフショルダーで肩が完全に出ているデザインだ。


パステルカラーの黄色のスカートは、内側に短めのタイトスカート、外側にはレースのスカートという二重構造なのだが、内側のスカートはなかなか際どいし、外側のレーススカートには深いスリットが入っているときたもんだ。


すごく可愛いし、白雪姫の要素をうまく取り入れられてると思うが、いかんせん露出が多い。


「ねぇ、スカート短いって」


「だから中にサテン生地のショートパンツつけたでしょ?
せっかくいいスタイルしてるのに、出さないと勿体無いよ、ねぇ?」


と、奈々がメイク係の莉央に同意を求める。


「うん、遥すっごい似合ってるよ!」


「ま、とりあえず今日はそれ以外衣装出来てないし、諦めて?さ、莉央。メイクよろしく」


「はーい。じゃあ遥、こっちに座って」


押し切られた感が半端ではないが、奈々にはもう何も言えない。実際服自体は可愛いし、露出が多いというのは私の個人的なワガママだ。


手際の良い莉央にかかると、ほんの10分でヘアメイクまで終わってしまった。


「うわぁ、遥可愛い〜!見違えたね!」


「少しは女っぽい?」


「うん、すごく色っぽいよ!」


「はは、ありがとう。
さ、早く行こう、足がスースーして気持ち悪いから早く終わらせたい」