妹の恋人[完]

「あ、ハナちゃん、これ先に入れるんじゃない?」

「うっそ、ほんとだ!」

料理本を見ながらあーだこーだと作っている二人の料理。

見ていると不安になることもあるけど、出来上がったものはなかなかの見栄えで。

「いただきます」

食べてみると見た目以上においしくて、びっくりしてしまった。

二人が作ってくれたので片付けは俺の仕事で。

リビングでテレビを見ている二人を見ながら、散らかったキッチンをなんとか片付けて。

もう少し汚さずに料理ができるようになったら完ぺきだな、なんて。

3人で食後のお茶を飲みながら、バラエティ番組で今はやりのお笑いなどを教わりながら楽しい夜の時間を過ごした。

まだテレビを見ているという二人より先にお風呂に入り、読みたい本があったので自分の部屋へ戻ると、机の上にある携帯電話が光っていて。

あわてて開くと、着信履歴が2件残っていて。

見ると、大学の友人で、珍しいなと思いつつ電話をかけなおし、お互い就職先での仕事が落ち着いたころ、飲みに行こうという話で盛り上がったりした。