妹の恋人[完]

「ジュース、そんなに沢山飲めないよぉ」

確かに。

ビールだから入るけど、それがお茶だったりジュースじゃ飲むことは無理かも?

「そうだ、今日ね、ハナちゃんが泊まりに来るけど、いいかな?」

「ああ、構わないよ」

時々、こうして泊まりに来るハナちゃん。

隣同士なんだから、わざわざ泊まりに来なくてもとも思うけど、女の子はとにかくおしゃべりが楽しいようで。

でも、カナコと二人で生活するようになってからは、初めてのことだった。

午前中は、必要なものなどを買い出しに行き、お昼御飯を食べ終わった頃にハナちゃんが遊びに来た。

二人は部屋にこもって何やら楽しそうにしていて。

夕べの疲れがいまいち抜けない俺は、リビングのソファでゆったりしながら本を読んでいた。

その日の夜は、二人で夕飯を作ってくれるというので、キッチンに並んで何やら作っているのを見つつ、俺も食卓に座り本を読みながら二人を見ていて。

こうして並ぶと、姉妹のように育った二人も、背の高いカナコに比べたらハナちゃんは10センチくらいカナコよりも低い。

二人ともすごく細くもなければ、ぽっちゃりしているわけでもなく。