妹の恋人[完]


水泳をやっていることを話すと、スタイルがいいんじゃないかとかそんな話になり。

「自分の妹のスタイルなんてわかんないよ」

そんなことを気にしたことのない俺は、その質問には本気で困ってしまった。

それにまだ中学生だし。

話をしていた男達が、見たこともないカナコを女として想像しているのかと思うと正直怒りも覚えて。

食べ終わったプレートを片付け、コーヒーを買ってから中庭にあるベンチにすわった。

さすがに寒かったけど、陽のあたる場所は耐えられないほどの寒さでもなくて。

コーヒーを飲みながらなんだか気持が上がってこない自分にため息を吐いていた。


午後の講義も半分上の空で。

やっと終わったと思っても、そのまま家へ帰ることもできず、バイトの塾へ。

塾では公立の推薦入試を間近に控えた何人かの生徒が、見ているこちらも心配になるくらいに必死に勉強していて。

彼らの相手をしている間だけは、俺も集中することができた。