妹の恋人[完]

カナコの推薦入試の日。

朝から落ち着かないカナコに、いつもどおりで大丈夫だと伝え、試験会場まで送っていって。

カナコは、俺がクリスマスにプレゼントしたペンを持ってきたと言っていた。

クリスマス以降、それを使って勉強をしてきたらしくて。

「大丈夫、今日もちゃんとできるはず!」

笑顔でそう言いながら試験会場へと入っていった。

カナコが試験の間、なんだか落ち着かなくて。

帰りは母さんが迎えに行くことになっていたので、一旦帰宅して車を置いてから、いつもよりも遅れて大学へ行った。

講義を受けている間も、なんだか落ち着かなくて。

今頃は筆記試験だろうか、とか、なんだかそわそわして。

いつも通り、落ち着いて試験に挑めていればいいのだけれど。

「浅野君、なんだか落ち着かないね」

学食で昼食を食べている時に、そばにいた子にそんなことを言われて。

他人から見てもやはり落ち着かないように見えるんだと思うと、溜息が出てしまった。