妹の恋人[完]

なんとなく空を見上げると、青空が広がっていて。

冬の空はどこまでも澄みきっていて。

俺にもいつか、あんな風に告白をしたいと思える子が現れるのだろうか。

・・・でも、あまり人目の付くところは遠慮したいけど。

さっきの田中さんの告白にはかなり驚いたけど、大丈夫だったかな?

そんなことを思いながらも、講義が始まる頃にはすっかり忘れてしまっていた。


「おにいちゃん、今年のクリスマスは?」

夜。バイトが終わってから帰宅すると、まだ起きていたカナコにそんなことを聞かれて。

今年はイブは偶然にもバイトが休みで、バスケ仲間から飲み会に誘われていたけどなんとなく断っていた。

「予定は入れてないよ」

毎年、家で隣のハナちゃんやおばさんと一緒にやっているクリスマスパーティー。

それをふと思い出したというのもあった。

「じゃあ、今年は一緒にできるね!パーティー!」

「そうだな。でも、カナコ受験生だろ?」

「クリスマスくらい、息抜きさせてくださーい!」