妹の恋人[完]

「やっぱなまってんなぁ」

「はは。これからは毎日来れるの?」

ボールを受け取り、二人で順に投げ合ったりして。

二人で走り回るのも気持ち良くて、あっという間に体が温まった。

「そうだなー。できれば?」

俺から奪ったボールを、今度はきれいにゴールして。

しばらくバイトの話などをしながら、体を動かしていた。


「浅野君、よかったらこれ使って?」

最近、時々みかけるなと思っていた女の子が、バスケットコートの脇でタオルを持っていて。

頬を赤くしながら、俺にそのタオルを渡してくれた。

「ありがとう。えーっと???」

名前も年齢も知らない女の子。

でも、俺の名前は知っているんだななんて思いつつ、ありがたくタオルを借りることにした。

「あの、私1年の田中と言います。好きです!」

突然の告白に、俺だけじゃなくて周りにいた人皆が彼女に注目して。

俺も、まさかこのタイミングで告白されるとは思いもせずに、持っていたタオルを落としそうになってしまった。