妹の恋人[完]

女の子と二人きりで飲みに行くのはいつぶりだろう?

そんなことを考えながら、土屋さんのお気に入りだという小さなお店に着いて。

中にはいると、何ともいえない不思議な空間だった。

薄暗い店内は、それなりにお客が入っていて。

よく見るとそのほとんどが外国人のようだ。

「カウンターでもいい?」

土屋さんに着いていくと、カウンター席の中央辺りに通されて。

短い金髪のかなりモテそうなマスターらしき人がそばにやってきた。

「やあ、珍しいね。土屋が男連れてくるなんて」