妹の恋人[完]

ふふっと笑う高橋さんと一緒に、チケットを購入し入場時間まで近くのベンチで少しだけ時間を潰す。

「しばらくこうして映画にも来られないかもね~」

ロビーにあふれる、これから絵がを見るのであろう人たちをチェックしていると、カップルよりも同性の友達と見に来ている人が多いようで。

女の子特有のきゃっきゃという笑い声も多くて、早く映画が始まらないかと時計を何度も見てしまう。

場内アナウンスが入場が始まったことを伝えるので、売店でドリンクとポップコーンを購入し、指定席へと向かう。

少し後ろの方だけど、中心に近い座席でなかなか見やすい場所で。

映画が始まるまでは、映画の主人公役の人が好きだとか、脇役がどうのとか。

意外と?高橋さんが映画に詳しくて、なんだか感心してしまう。

なかなか映画館へ足を運ばないし、レンタルしてゆっくり見ることもなくて。

カナコや母さんはよくDVDを見たりしているらしいけど、俺はそれに加わることもあまりなくて。

二人がDVDを見ている時間、部屋にこもって勉強していることが多かった。

たまには、息抜きに映画もいいかもななどと考えていると、本篇の上映が始まった。