妹の恋人[完]

「じゃあ、私はそろそろお暇します」

冬の空は暗くなるのが早くて。

すっかり暗くなった空。

「ごちそうさまでした」

帰るという高橋さんを家まで送ることにし、コートを着て二人で家を出た。

高橋さんの家まで二人で並んで歩く。

そっとつながれた手は、温かいけど冷たくて。

ちょっとだけ高橋さんを俺の方へ引っ張り、手をつないだまま俺のコートのポケットへと入れた。

「こっちの方が温かい」

ちょっと恥ずかしくて照れ笑い。

そんな俺を高橋さんはかわいいと笑って。

「これ、なに?」

お手のポケットの中にあった違和感に気がついた高橋さん。

繋いだ手を外し、ポケットの中からリボンのついた小さな箱を取り出す。

「メリークリスマス」

高価なものじゃないけど。

小さな小さなクリスマスプレゼント。