家についても以前のように玄関までカナコが迎えに来てくれることもなくて。
家の中が静かだなと思ったら、リビングのソファで母さんが昼寝をしていた。
そっと起こさないように冷蔵庫からお茶を取り出し、グラスに注いでから部屋へ戻る。
どうやらカナコは家に居ないようで。
二階の自分の部屋から外を見ると、隣の家の庭でハナちゃんとカナコが何やら楽しそうに花壇を見て話をしているところだった。
「はぁ」
小さくため息をついて鞄の中身を机の上にあける。
宿題と軽く復習をして、教科書を閉じる。
なんだか何もやる気が起きなくて、ベッドの上に横になった。
白い天井を見上げながら、左手でゴムボール握る。
力を込めているつもりなのに、あまり形の変わらないゴムボール。
右手に持ち替えて力を込めると、ぐちゃっとつぶれるように形を変えてしまった。
「はぁ」
ぽいっと天井に向けてボールを投げ、そのまま右手で受け取ろうとして失敗してしまった。
手にあたってはじかれたボールは、部屋の中を転がり扉にぶつかって動きを止めた。
なんだかもうどうでもよくて、ボールを取りに行く気にもなれず、ぼーっと天井を見つめていた。
家の中が静かだなと思ったら、リビングのソファで母さんが昼寝をしていた。
そっと起こさないように冷蔵庫からお茶を取り出し、グラスに注いでから部屋へ戻る。
どうやらカナコは家に居ないようで。
二階の自分の部屋から外を見ると、隣の家の庭でハナちゃんとカナコが何やら楽しそうに花壇を見て話をしているところだった。
「はぁ」
小さくため息をついて鞄の中身を机の上にあける。
宿題と軽く復習をして、教科書を閉じる。
なんだか何もやる気が起きなくて、ベッドの上に横になった。
白い天井を見上げながら、左手でゴムボール握る。
力を込めているつもりなのに、あまり形の変わらないゴムボール。
右手に持ち替えて力を込めると、ぐちゃっとつぶれるように形を変えてしまった。
「はぁ」
ぽいっと天井に向けてボールを投げ、そのまま右手で受け取ろうとして失敗してしまった。
手にあたってはじかれたボールは、部屋の中を転がり扉にぶつかって動きを止めた。
なんだかもうどうでもよくて、ボールを取りに行く気にもなれず、ぼーっと天井を見つめていた。

