それは、私がまだ小学校四年生頃のこと。
夏休み。
私は毎日、聡の家に遊びに行っていた。
うちの親も聡の親も共働きだから日中は家に誰もいない。
一緒に遊んでいれば、親も安心できる。というのも理由だった。
だけど私が聡の家へ遊びに行くのには、もう一つ理由があった。
『麻里ちゃんも一緒にやろ!!』
『麻里ちゃん。これ知ってる?』
聡の同級生で、野球仲間のまぁ君や真ちゃん、それにせいちゃん達にかまってもらえるからだ。
お兄ちゃん達に遊んでもらうのが、私は大好きだった。
その中にいたせいちゃんが今のせんさんで。
田原誠也という人。
誠也さんの話では、真ちゃんもこの高校にいるらしい。
真ちゃんなんて言ったら怒られるかな。
まっ、いっか。
まぁ君は、違う高校らしいけど今も仲がいいらしい。
『この前、真ちゃんに麻里ちゃんのこと話したら、ちゃんと覚えてたよ』
『え〜本当ですか?』
素直に嬉しかった。
もう六年ほど前のことを覚えててくれた。
私だって記憶があやふやなのに。
『本当♪「あ〜!!あのまぁ君のでしょ?」って』
誠也さんは、懐かしそうに笑った。
そして、少しいじわるく。
夏休み。
私は毎日、聡の家に遊びに行っていた。
うちの親も聡の親も共働きだから日中は家に誰もいない。
一緒に遊んでいれば、親も安心できる。というのも理由だった。
だけど私が聡の家へ遊びに行くのには、もう一つ理由があった。
『麻里ちゃんも一緒にやろ!!』
『麻里ちゃん。これ知ってる?』
聡の同級生で、野球仲間のまぁ君や真ちゃん、それにせいちゃん達にかまってもらえるからだ。
お兄ちゃん達に遊んでもらうのが、私は大好きだった。
その中にいたせいちゃんが今のせんさんで。
田原誠也という人。
誠也さんの話では、真ちゃんもこの高校にいるらしい。
真ちゃんなんて言ったら怒られるかな。
まっ、いっか。
まぁ君は、違う高校らしいけど今も仲がいいらしい。
『この前、真ちゃんに麻里ちゃんのこと話したら、ちゃんと覚えてたよ』
『え〜本当ですか?』
素直に嬉しかった。
もう六年ほど前のことを覚えててくれた。
私だって記憶があやふやなのに。
『本当♪「あ〜!!あのまぁ君のでしょ?」って』
誠也さんは、懐かしそうに笑った。
そして、少しいじわるく。
