散歩道

まさか本当に一緒になるとは…
嬉しいんだけど。
昨日のメールがなぁ…
あんなの送んなきゃよかった。

でも孝之さんだって
「そうだね俺も楽しみ」
って返してくれた。

あれは嬉しかったなぁ。


『でもよかったな。これから毎日孝之君に会えんじゃん』

『えっ!?なんで!?』

『はっ?あんた知らないの?』

『だから何が?』

奈美と大輔が呆れたように顔を見合わせる。

『だから何なの?』
私はわけがわからなくて聞いた。


『これから。放課後。毎日。練習ある。わかった?』
大輔は、片言の日本語で言った。


『バカにしてる?』

『あれ?嬉しくない?』

『これから毎日会えるんだよ〜。しかも孝之さんが応援団だったら、しゃべれる機会だってあるし』

『それは嬉しいけどね。ってか、知らなかった〜!!』

『だから人の話を聞けっての。担任が朝言ってたろ?』

あれ。
そうだったっけ?

『たしかに朝の話聞いてなかったけどさ。大輔の言い方がむかつくの!!』

『さっきのあれは〜俺の優しさじゃん?担任の話を理解してないご様子なので、わかりやす〜く教えてあげたの』

『いらないよ?その優しさ』

『まぁひどい!!』

『はいはい』