「おいクソガキ!ちんたらしてんな!」

「うっす!すみません!」

「ちげーよバカ!」

「まあまあ...ほれお前等休憩」

「うっす。ありがとうございます!」


敬太は黒いタオルを頭に巻き、汗を拭きながら監督に貰ったコーヒーを飲んでた。

休憩に入った為、機械の音が聞こえなくなり、目の前の道路からは自転車の音、話し声がよく聞こえるようになった。

「お、あのJK可愛い!」

「何見てんすか。」

「おい加賀〜JKは最高だぞ〜」

「あ、お前も高校生だったか。」

「うっす。」

「なんで普通の高校行かなかったんだ?仕事しながら学校って相当体力使うだろ。」

「...どうしても手に入れたいものがあるんす。」

「...そうか...わけえなあ」

「あ!あの子良い!!」

「あいつはダメっすよ。」

「あ?」

「先輩は相手にされませんって。」

「おい加賀!お前今日帰れると思うな。」

「ちょ、勘弁っすわ〜はは!」


高校生になった少女は一段と大人っぽくなっていた。