はぁ、昨日は全然眠れなかった...「なに?!むぅ目の下のクマ!」「あぁ、ちょっとね...昨日勉強してたら時間忘れちゃってて...」みっちゃんだからって、昨日話せた実感が後からわいてきて寝れなかったなんて絶対に言えない!「もー。そんな事してたら体に毒だからね?勉強し過ぎて本番で倒れたらどうしょうもないからね!」「うん...そうだねゴメンねみっちゃん...」いくら内緒だからって言っても、やっぱり親友に嘘をつくってのは気が引くなぁ...そう思っていた時!「おい、青空。」そう言って私の席にやってきたのは...「あああ、浅野君!?」その声で皆の視線が一気に私に集まる。うわ、取り巻いてる女の子にめっちゃ睨まれてる...怖い。「お前、昨日英語のノート忘れてっただろ。...はい。」何故か浅野君が持ってくれてたらしく、渡してくれた。「あ!ありがとう!ホントにありがとう!...あっあと、昨日言ったことは、気にしないでね」私は浅野君以外の人に聞こえないように耳元でそう言った。「.../////!...バカ、そんなこと思い出させんな。」そう言って私の頭を軽く叩いた。えっ!いっいま、頭叩かれて...ってか、浅野君顔真っ赤!何で...?「ごっごめんね、あ!改めてありがとうね。」「うん。じゃあ。」そう言い終わるとそそくさと自分の班に戻って言ってしまった。 まさかもう一度浅野君と喋れるなんて!そう思っていた時、浅野君が何か言い忘れたように私のところに戻ってきた。そして、耳元で「そう言えば、昨日なんで逃げたんだよ」そう言われてドキッとする。逃げたってバレてたんだまぁ、そりゃそうだよね、「そっそれは、私があんな事言っちゃったから...」「あ?そんな事かよ。別に気にしてないから。(まぁ、嬉しかったけど)」「...え?」「いや、何もない!わり。じゃ!」あ...行っちゃった...最後の言葉だけが聞こえなかった。なんて言ったんだろ?それにしても、嬉しいなぁ。なんて思っていたら「ねぇ!浅野とどういう関係なの!?」「わ!みっちゃんか...びっくりしたぁ~」「エヘヘ。で?何で何で!?」そ、そういやみっちゃんも横にいたんだった...ってこの状況結構まずくない?みっちゃんは、真実を知るまでいつまでも問い詰めてくる...ってことは、正直に言うしかないのかなぁ?「ねぇってば!むぅ!いつ仲良くなったの!?それとも前から!?ねぇ!」うっ。もう言うしかないか...勇気を出して「みっちゃん。絶対に誰にも言わないでね!あのね...」私はみっちゃんに昨日あったことや私が浅野君の事を好きだということまで全て話した。「えっ!そうだったの!?むぅって...モゴ!?」「シー!声がでかい!みっちゃん危ないよ!」言いそうになったみっちゃんの口を慌てて抑える。「あ!ごめんごめん!興奮し過ぎてつい...でもまぁ、分かった!親友の悩みは親友が解決するもんだよね!良し!協力してあげる!」「えっ!良いよー!不安だし!」「大丈夫だって!」そうだった...みっちゃんは一度言ったら聞かないんだった。あー私の青春これからどうなるの!?そう思っていた時、授業の始まりのチャイムがなって先生が入ってきた。あ!そういや今日は来週の修学旅行に向けてグループ決めをするんだった!私は慌てて席についた。浅野君誘いたいけどなぁ。やっぱり無理だろうな。そう思いながら私は先生の方を向いた