逆らえない友達


ソエはそう言いながら犬を蹴っている。


「どいつもこいつも...」


ソエがすっかり弱りきった犬の腹に足を添える。


「きめーんだよっ!」


そして思い切り力を込めたのだ。


犬は小さくキャン、と鳴いて、動かなくなった。