逆らえない友達

野良犬だろうか、所々毛が禿げていて、小汚い。


あたしが言葉をなくしていると、ソエはそんなあたしをフッと嘲笑って呟いた。


「なにビビってんだし」


その言葉にカッとなった。


いくら機嫌が悪かったって、犬を虐めるなんて外道すぎる。


それにこの犬はただでさえ、もうかなり弱っているではないか。