「お前の成績なら、T大学でも
 大丈夫だな、いちょう、K大学
 も、受けるように」

『分かりました』

予想以上に早く、話し合いが
終わってしまった。
暇なので、図書館に行く事にした。
この行為が、運命を変えるなんて
思いもしなかった。


小説が大好きなので、そのコーナー
に行く事にした。



(この、本にしよう)


取ろうとしたのだか、三咲の
身長では、届かない場所にあった。
すると、ある男子が三咲の所に来た。

「これが、取りたいのか?」

『えっ、あっはい』

いきなり、話掛けられたので
驚いた。


「はい」

『ありがとう』

「名前は?」

『えっ、岡村三咲です』

私は、咄嗟に答えてしまった。

「三咲、か。じゃあ、また」


そういい残すと、行ってしまった。


(またって、どういう意味だろう)


不思議に思ったが、気にする事なく
本を借りに行った。