『失礼します』


私は、初めて生徒会長室に入った。
ドキドキしながら部屋に入ると
予想もしなかった人がいた。

『あなたは・・、図書館で会った!』


「植木涼、この学校の生徒会長だ」


「会いたかった」

そう言うと、涼は三咲を抱きしめた

『かっ、会長。ちょっと離れて
 もらえませんか?』

私は、驚いて言葉を噛んでしまった。

「離さない。三咲は俺のものだ」

『ちょっと、待って下さい。
 私の意志は聞かないんですか?』


「お前好きな人いるらしいな。誰だよ」

誰から情報を聞き出したのだろうか

『言えません』

「言わないと、調べてそいつ
 を退学にさせる」

『言います。言いますからっ!』

恥ずかしいが、言うしかない。
勇気を振り絞って言った。

『あなたが、好きなんです』

「は?」

涼は、呆然としていた。

『だから、あなたが好きなんです。』


「俺も、好きだ」


『本当に?』


「本当だ」


両思いになった2人は付き合い始める
事にした。