「聞かないの?」


あ、イヤホンを渡されたままだった。


『あ、ごめん。ありがとう。』


優人がくれたイヤホンを


耳に入れると・・・。


なんか、聞いたことある。


題名も絶対知ってるはずなのに


思い出せない・・・。


でも、懐かしい感じがする。


なんでだろう。思い出せない。


『この曲って有名な曲?』


「いや?


そんなに有名な曲でもないと思う。」


じゃあ、なんで知ってるんだろう。


まあ、いいや。


駅に着くまで、


窓の外から畑を眺めた。