先輩が去っていったあと
のんちゃんに目を向けた
まだ少し震えているのんちゃん
俺は、のんちゃんと同じ高さになるように座って、優しく声をかけた。
「…のんちゃん??大丈夫??」
「っっふっえっ…あ、やと‥くんっ」
「うん。もう大丈夫だからね?もう怖い先輩は居ないからね?」
「…っううっこわ…かっ…たよっ…」
俺は、体育祭の時したように頭に手をぽんぽんと乗せた
「大丈夫。大丈夫。もう大丈夫だから」
「…グスッ‥。ありがとう絢斗くんっ」
久々に見たのんちゃんの笑顔は、
可愛かった。
俺、やっぱ、のんちゃん以外はだめだ。
やっぱりこういうのは良くない。。
やっと気づいた。
たとえ、
のんちゃんに忘れられない人が居ても、
俺は、
俺は、、
のんちゃんのことが、好きだ。

