季節は流れて6月

朝のホームルーム中だ

今日は2週間後にある修学旅行のことについてクラスで話し合い


「1人でも仲間はずれなんてことがあったら先生が決めるからなー」

なんて言うからみんな必死で考えてる

何歳なんだか・・・


「さくちゃん!奏くん、碧くん、私、さくちゃんのメンバーで班組もうよ!」

ニコニコしながら美月が振り返って私の机に4人の名前を書いた提出の紙を見せて来た


嫌だなんて言う理由もないけどね


「いいよ」


「やったー!!!」


先生にご機嫌に渡しに行った


碧と奏はまた勝手に決めやがってとでも言いたそうな顔をしてる


「碧は好都合でしょ?美月と一緒なんだから」

「う、うるせえよ!」



「桜」


「ん?」



私と碧が話してるときに奏が呼んできた


「今日おれんち誰もいねえからお前んちいくわ」



「あ、そう」



奏の家の両親は私たちが小さい頃におばさんが浮気して家を出ていった



それからはおじさんと奏ふたりで生活してる


奏は料理が出来ないからおじさんがいないときは私んちに食べにくる