碧と奏と私は物心ついたときから

家が隣通しで昔から一緒にいた

喧嘩するのも遊ぶのも泣く時も笑う時も

いつも三人だった

そのまま小学校に上がった私たちは美月に出会った

美月と初めて出会った日の碧は一目ぼれした

なんて少女漫画みたいなことを言ってた

それから高校に入った今でも

碧は美月の事が好きらしい

美月は気づいてないと思うけど・・・



「おーい、生きてるか」


ハッと気づいた時には碧の顔が真ん前に

あってびっくりした

「なに?」


「なに?じゃなくて!今日提出のレポートやるん忘れてたから見してくんね?」


「毎朝毎朝懲りないよね、碧も」


はい、と言って碧に数枚のプリントを渡す



「だってよー、昨日奏が卵フェアに

行こうってうるさくて行ってたんだわ」


卵フェア?と首をかしげて話を聞いてる美月。

分かるよ、私も卵フェアは初耳


「・・・卵を使った料理がでんだよ」



机に伏せて静かにしてたから

寝てると思ってた奏が急に話し始めた



「こいつ卵好きじゃん?

だからついて来いってうるさくて」



「まあ卵フェアでも何でも良いけど

早くプリント返してね

私が忘れたことになんのは勘弁」



「まーかせとけ!」


本当碧の元気にはついていけない


横の席が奏で良かった

碧が隣だったら絶対疲れる


美月は碧と隣でいつも大変そうだけど

碧は嬉しそうなんだよね


学校の生活はこんな感じで

毎日時間が過ぎていた