なんでなの…?


助けてくれた…?快晴くんが…?


お姉ちゃんのことが好きなのに…?


なんで紗香を…?


「紗香っ!!」


一目散に走ってくるお姉ちゃんを横目に
海を見て指をさす。


「快晴くんが…落ちちゃった。」


涙を必死に堪え一文字づつ伝える。


「…紗香…ママとかに…伝えてきて…」


[嫌いなお姉ちゃん]のはずだったのに
今はそれどころではない…っ


取り敢えず頷いて海の家に向かって走った。


お姉ちゃんが泣いてる声は
ずっと聞こえ続けていたけど…


紗香のせい…なんだもんね…