「あれー…?おかしいわね…快晴と紗香ちゃんが
帰ってこない…」


「えっ、ゆっこママ!それどういうこと?」


「あれー?うちら快晴に誘われてんけど。」


関西弁で喋る凜。


困惑顔の夢咲。


「快晴と…紗香…2人で…」
「ゆっこママ!2人どっち行った?」


いきなり立ち上がった私にびっくりしながらも
落ち着いてゆっこママは話す。


「ええと…あっちかな?」


指を指している方は岸壁の方だ。


「分かりました。ちょっと呼んできます。」


「こんな大雨の中で!?大丈夫?」


いつもはお嬢様顔の夢咲がびっくりするのは
ほぼ見たことがない。


それより快晴達の様子みてこないと…


傘…傘は…


「え、快晴と紗香…傘を持って行ってない。」


「あら…じゃあ届けてあげてー!」


「了解です。行ってきます!」