「おはよ…っす」


「もー!快晴くん遅いーっ!!」


「ごめんな、紗香。」


俺には兄弟がいない。


だから紗香は妹的な存在で新鮮だ。


「あれ?父さんは?」


「今カフェに片付けちゃったミキサーを
取ってきて貰ってるよー!」


っと唐揚げを焼きながら母さんが答える。


「なんか手伝えることは?」


「んー…あ!紗香ちゃんと一緒にお店に
黒い幕掛けてー!サプライズ感だすため!」


「ゆっこママ了解でーす!」


紗香がでこにぴしっと手を当てて兵隊みたいな
ポーズをとった。


「了解。」


…俺も真似したかったが、
ただの気持ち悪い人だから辞めておいた。