<風香side> …えっ? いやいやこの状況なに? 涙を拭いてゆっくり後ろを振り返る。 「快晴…ありがと…うっ」 振り絞って出した声は小さかったけど… 今出せる全力だ。 「別に。」 ぷいっとそっぽを向いた快晴は 太陽の光に照らされキラキラしている。 「はやく涙拭いて客引き頑張るぞ?」 意地悪そうに笑った快晴は …もう今では見られない。