<7年前 風香side>


「…だろ?なぁ、風香?」 「…って聞いてる?」


「…ごめん!思わず海を眺めたくなって…」


話に飽きて海を眺めてた…なんて言えない!


一生懸命話しているのに…
ごめんね…まぁ反省はしていないけど…


このことって[右の耳から左の耳]だっけ?


まぁどうでもいいから気にしなーい!


「…ったく、だーかーら海の家の新メニュー」


「あー…そうだったね!」 「たこ焼きとか?」


ふいに大好きなたこ焼きを口に出してしまう。


よく言われるのがパッと見と
好物が違いすぎるって。


…そんなこと思ってたらお腹空いたぁ!!


さっき食べたばっかりなのに、海の家に来ると
どうしてもお腹が空いてしまう。


「…それもうある。興味無さすぎな!?」


快晴はため息をつき呆れ果てている。


「えぇー!手伝ってあげてるのにー。」


顔をぷうっとさせた私に苦笑いしてる。


「はいはい、風香様には感謝ですよーっと」


「ぜ、ぜったい思ってないでしょー!」


動揺してる訳では…無い。


…ドキッとはしてしまったけど、
動揺はしてない。


…多分だけど。