でも、さらにその言葉には続きがあって。 「もしよかったら、お詫びに何かご馳走させてくれませんか?」 まさかの誘いに正直戸惑ったけど。 「結構です」 そう答えるのが普通でしょ。 ただ好意で言ってくれてるのかもしれないけど、 今のこの状況なら、やっぱりこう言ってしまうよ。 でも、なぜか彼は諦めなかったんだ。 「あの、ナンパとかじゃないです。 ほんとに申し訳ないから…。 お腹…すいてません?」