「あ、いや…ほんとすぐに来るつもりだったんですけど、なかなか抜け出せなくて。 これでも急いでは来たんですけど… ほんと…すみません」 ものすごく慌てながら、一生懸命弁解してくる彼を見て、 私はハァーっとため息をついた。 ここでどうこう言っても仕方ないか。 どっちにしろ朝までなんとか過ごすしかないんだし。 「あの、もういいですから。 私、行きますね」 そう言って、その場から去ろうとした私に向かって 「これから、どうするんですか?」 なんて、なんとも気が抜けるような質問が降ってきた。