「裕人〜起きてー!」

「んんー……」

「叶夢と姫依もう起きてるよー?」

「…えっ、早くないか?」

「パパ遅いよ〜!」

「姫依お腹空いた〜」

「あぁごめんごめん。起きるよ」

「叶夢、姫依、今日パパがね、海に連れてってくれるって!」

「わーいっ!!やったぁ!」

「え、俺そんなこと言ってな…」

「ささ、早くご飯食べて準備しよ♪♪」

「はぁーい!」

私と裕人に、子供ができた。
叶夢(カナト)は男の子で、最初に生まれた子。今は四歳。夢を叶えられるように、と私がつけた名前。
姫依(メイ)は女の子。三歳。全員の男子が姫(めいのこと)に依存すればいいと願い、裕人が名付けた。

二人は、とても可愛くていい子に育った。
この子達が、今の頑張れる生きがい。

…あ、ひとり忘れてた。

「裕人!」

「仁奈、叶夢と姫依車乗ったぞ」

「うん。ありがとうね、裕人」

「なんだよ。( 笑 )仁奈も最近頑張ってるな、偉いぞ」

「ふふっ、これからも母親頑張るっ」

「うん。まぁ母親頑張るのもいいけど、たまには俺の相手もしろよ?パートナーなんだから」

「分かってる♡……ん」

「あー、久しぶりこの感じ」

「え?」

「高校の時、仁奈とこんなふうによくキスしてたなって」

「あ、ふふふっ。そうだねぇ。私、裕人にたくさんだぁいすきって言ってたよね」

「ん。それに俺、高校の時と変わらず、仁奈のこと愛してる。」

「えー?そんなの私だって…あ。……裕人!」

「ん?」

「だぁいすきっ♡」

「…ははっ」

「ふふ」

「……あー、パパとママがラブラブしてるー」

「ほんとだぁー。ねぇかな君、パパがママにちゅーしてたよ。姫依みたもん」

「僕も見たー。ラブラブしてたー」

「…あ、見てたの?」

「マジか」

「うん見てたよ!それでね、ママとパパ笑ってたよー」

「うんうん!ふふふって!」

「あ、あー…と、叶夢、姫依、お前達も、パパママみたいにラブラブしたくなる相手を見つけるんだぞー!幸せになれるぞー」

「そうそう!だぁいすきって思える相手と結婚してね?」

「ラブラブしたくなる相手〜?」

「だぁいすきって思える相手〜?」

「そうそう!こんなふうに…」

「「「「だぁいすきっ♡♡」」」」