駅から学校までは、近いし、早めに出てよかったー。


「うわー、桜だ。綺麗ー♡」

手に乗るかなー。花びら。

ひらり、乗った。綺麗。押し花にしよっと!

その時、ドンッ!

「イタタッ」
知らない人とぶつかって尻もちをついてしまった。

「あ、ごめん!急いでて!」

「あ、ううん。こっちこそ、立ち止まっててごめん!」

「はい、私の使って。」
と、その子は手を差し出してくれた。

「ありがとう」

顔を上げると、そこには凄く整った顔の優しそうな笑顔の美少女がいた。