「え?」
私が憧れ?
こんな私が?
太陽の光が当たっているあなたが?
「あなたはね、
いっつも誰かのために頑張ってる。
私なんて、
ちょっとしたことに気がつけないし、
なにかあっても、とっさに動けないし、
まったく力なんてないもの」
彼女はそっと、私の手を握りしめる。