むかーしむかし。あるところに、おじいさんとおばあさんがすんで。。。




じゃなくて!!!!










ーむかしのお話ー


これはきらとと、りさに出会った頃のお話。





もともとお母さん同士でなかがよかった私との間にきらとがきた。



私は面倒のいいお姉ちゃん、って感じの印象を持たれてて、悪い気はしなかった。だから、きらとがきた時も私に






『よろしくね!かなえちゃん!面倒見てやってね!』



って言われたから、



『うん!』



って答えたのを今でも覚えてる。




きらとは、最初は緊張してたのかな?無口で目すら合わせようとしなかった。私が話しかけても首を動かすだけで、声で答えてくれたことはなかった。




でも、ある日、見ちゃったんだ。りさに、私には見せたことのないような笑顔で、きらとくんが話してるのを。




その時は、すぐに家に帰って泣いたんだよね。
寂しいって思いと、なんで!?って思いが、溢れて…





何で私じゃなくてりさちゃんなの?
話しかけてるのはりさちゃんじゃなくて、私なのに!
あんな笑顔、見たことなんてないよー!!


ってね。



りさちゃんは、何にもしていないのに……って。






今考えると何であんなことで泣いたんだろーって思うけど。
当時はすごく寂しかったんだろーな……