好きで嫌いで、伝えたい

「これは僕のだから」
私より少し背の低いあなたの声が、
すぐ上から聞こえた。
私はあなたに手を引かれて、
よろけてしまったのだ。
あなたは、
呆然とするクラスメイトの中を
私の手を引いて廊下に出た。
ああ、チャイムが...