好きで嫌いで、伝えたい

「これは僕のだから」
ああ、何をいっているのだろう。
どうして、
こんなことをしてしまったのだろう。
こんなことをしたら、
もう彼女のとなりには、
いられないのに。
わかっていたけれど、
僕の体が自然と動いた。
そのまま僕は、
彼女の手を引いたまま、
図書室に逃げ込んだ。