―とある田舎の
神社の前で。

あたしの長い長い恋は
始まった。


当時のあたし、14歳。
当時の先輩、15歳。

たった一つしか
歳は変わらないのに、
こんなにも
かけはなれた身長。

大人びた先輩と
まるでガキなあたし。

絶対無理だって
始めからわかってた。
だけど、だからこそ。
辞められなくなった。





10月―
あたしは
先輩と出会った。
同じ街に住み、
同じ中学に通ってた、
この1年間では、
まるで出会わなかったのに今更になって、
カミサマは
あたしと先輩を
巡り逢わせた。