桜国寮はとても広く、各階に学園ごとの共有リビング、ダイニング、キッチン、お風呂などが設けられている。


1階は桜姫の寮、2階は桜鬼の寮、3階は桜宮の寮となっていて、4階は大きな会議室と資料室、また各学園ごとの小さな会議室が3部屋ある。


会議室では3学園の役員全員での会議ができるようになっていて、資料室も各学園の資料が全て保管されている。


小さな会議室では各学園ごとで会議をすることが可能であるが、学園にも生徒会室があり、各階寮のリビングでも役員は顔を合わせるため、使われることはあまりない。


とにかくこの寮はとても広い。


桜国寮は一般生徒用の寮に比べて豪華であり、役員は1年間その寮で生活することが決められているが、生活に不自由はないため、役員の中で通学制を希望する者は今までに誰もいなかったらしい。


それに比べて各学園の敷地内にある一般寮は2人一部屋で同室だ。


各部屋が2LDKで、そこらの全寮制の学校の寮に比べればとても広く豪華ではあるが、桜国寮とは比べ物にならない。


桜国寮で暮らすことも又、生徒達の憧れであった。