温泉・・・それはお湯に入ることを目的とした行為。
女子だったら生理を理由にして『入れなーい』とも言えるけど・・・・
「じゃあ凛、俺ら風呂に行くから。」
「は、はい!」
色っぽい浴衣姿で瑞希お兄ちゃんが言う。
(いざとなれば、気分が悪くなったと言って、部屋風呂で済ませるように粘るつもりだったかえど・・・・!!)
「あんなことさえなけりゃ、一緒に風呂に入れたんだけどな~」
「す、すみません。」
「気にすんなよ。お祓いでシャワーつかったからもう風呂は、いいってのもわかるし、今回ばっかは怖い思いしたもんな・・・・。お湯でも怖いもんな?」
「はい・・・・!湯船を見ると、僕を捕まえた手のことを思い出しまして・・・!」
(まさか、お化けを理由に断れるとは・・・・)
「お化けを怖いなんて、こんなこと・・・恥ずかしいです・・・・」
「俺はそう思わないぜ、凛?怖さを知らなきゃ、強くなろうって思えないからな?」
「瑞希お兄ちゃん・・・・」
「よしよし・・・誰にも言わねぇからな?」
気弱にふるまえば、私をいたわって頭をナデナデしてくれる優しいお方。
(怖かったのは本当だけど、お化けグッジョブ!!)
こんな思いできるなら、また出会ってもいいかも!
〔★次は凛の邪心も払う必要がある★〕
「そんじゃあな!もう先に寝ちまってもいいからな?」
「いえいえ、ちゃんと起きてお待ちしてます!行ってらっしゃい。」
「ははは!可愛い奴!いってきまーす♪」
私に笑顔を向けて去って行くイケメン。
私の心を奪ったいけないお方に胸ときめく。
「・・・とはいえ、混浴を防げてよかったぁ~!」
内心、今回の旅行で性別をばらすべきか真剣に悩んだ。
無意味とは思ったけどヤマトに相談したら、「ただでさえ、蛇の目とヤクザをブッ飛ばし~の、爆裂弾の兼業に五分刈り君の引き抜き、JAGUARの頭の追加でえらいこっちゃなのに、ますますえらいこっちゃにしたいんかい?」と、もっともらしいことを言われ・・・・断念。
相談も無意味とは言えなかった。


