「龍星軍の集会にも来てたし、よく連れて歩いてたわよ。といっても・・・照れるはるちゃんに、アキちゃんがくっついてくる感じね。」
「事実、似合いのカップルだった。」
「アキナの方がべた惚れだったけどな!わははははは!」
「そうですか・・・・」
(それは恨みが深そうだわ・・・。)
「愛されてたんですね、伊吹陽翔さん。」
「そうね・・・正直、うらやましったもん。仲良しだったから・・・。」
「それって、仕返しに来てもおかしくないぐらいですか?」
「自分に置き換えてみろ、凛道。」
「獅子島さん。」
運転席の先輩の言葉で想像する。
もし、瑞希お兄ちゃんが死んだら――――――――・・・・?
(――――――――――――――――――嫌だ!!)
考えただけで身震いする。
同時に、少しだけ彼女の気持ちがわかった気がした。
「・・・同じこと・・・すると思います・・・」
「わはは!バーベキューか!?」
「そ、そこまでひど・・・・いや、それは・・・ははは・・・!」
「凛たん、ひどいって言いきらなかったけど・・・・バーベキューにするの?」
「しませんよ!もっと困ることがあるはずですから!」
「アキナよりこぇーよ、凛たん。」
〔★凛は自分に嘘がつけない★〕
「凛たんの気持ちはわかるが、キャラ的にやめてな。」
「そうよ!アキちゃん越えをする気、凛ちゃん!?そういうキャラじゃないでしょ!?」
「4代目総長としては正解だが、凛道蓮としては不正解だな。キャラに反するからするなよ。」
「わははは!口実だけ作れば、俺様が片付けてやる!だからキャラは守れよ!」
「皆さん僕を、どんなキャラだと思ってるんですか!?」
「「「「見たまんま。」」」」
「わかりませんよ!?」
〔★自分のことほどわからないものだ★〕


