「つなぐ、もう仕事に戻りなさい。」

「俺がホールにいた方が、お客が多く入るんだよ~」

「女性客だけでしょう!?」

「涼ちゃん、俺を見た感想はどう?」

「僕の話は無視ですか!?」

「え?えーと・・・・忍者、なんですよね?」

「そうです♪」

「前にお会いした時と比べて、印象が違うので、なんとも・・・」

「そうですか?」

「そうですよ!」

「凛君。」




私を無視する忍者に、涼子ちゃんに変わって皮肉をこめながら言った。





「いっそ、忍者カフェで働けばよかったじゃないですか?」

「あ~ダメダメ!応募しようと思ったら、検問張られたんですよ。」

「「検問?」」

「ぼっしぃーは、生活安全課の少年事件課警部・フジバラさんってわかります?」

「あ、なんとなく、言いたいことがわかりました。」

「あ!?もしかして・・・忍者カフェで凛君を名指ししていた刑事さん・・・?」

「正解♪そのフジバラさんが巡回してるから、行きたくても行けないんだよね~」

「それも調べたんですか?」

「いや、ハッキングしたんだよ♪俺もぼっしぃ~と同じで、つけ狙われてるみたいなんだ。」

「ハッキング!?」

「追われる側ですか!?」



〔★普通に考えればそうなる★〕



「大丈夫ですか、それ?あの時、忍者カフェのスタッフだったよね?そこから足がついて、身元がバレて、逮捕ってことになりませんか?」

「ご安心を我が君。あの時は、採用されてるスタッフの1人になりすましただけですから。」

「え?アルバイトで採用されて、働いてたんじゃなかったんですか?」

「違いますよ〜!たまたま体格の似た奴がいたので、眠らせて入れ替わっただけです。顔は見られてませんが、念のため、そこへのバイトはあきらめたんです。」

「それで、ここのお店にしたんだ・・・」

「待遇いいよぉ~ぼっしぃ~も来る?」

「遠慮します。」

(どっちの凛でもお断りよ・・・・)



〔★苦労が増えるだけだ★〕