彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「え~ここまでで、質問のある人はいますか?」

「授業か!?」

「だんだんと、空気がゆるんできてるじゃねぇか!?」

「てか、なんで後から来た奴ばっかりなんだよ!?」

「なぜ俺が選ばれないんですか、凛さ――――――ん!?」

「そろそろ俺の出番ですよね、我が君?」




それで互いに、火花を散らす5名。



「みなさーん!まだ話は終わってないから、最後まで静かにして下さい。」



険悪になる空気をなんとかなだめて先に進める。

先と言っても・・・・



「つーても、残ってる役職は・・・・」

「あと1つだよねぇ~?」

「うはははは!誰やろう~!?」



決まった3人が固まってコソコソ話す。




「「「「「残りは副総長・・・!!」」」」」

「いや、補佐職も残ってますよ?先に言おうか?」

「「「「「後でいい!!」」」」」

「あ、そう・・・。」



〔★凛の提案は却下された★〕




「副総長、かなり迷ったけど・・・・・発表する。」




それに誰も何も言わない。



「・・・5分の1の確率だよね~・・・」



つなぐの言葉にも反応しない。

むしろ、私をじっと睨んでくる姿が怖い。

というか・・・・




(選ぶ側の身にもなってよ。)




追加で1名増えたとはいえ、8人の中から選ばなきゃいけない。



「やれやれ・・・・やっと静かになったか。」



初代メンバー最後の未発表の役職である、元・副総長がため息をつきながら言う。




「どいつにしたか知らんが、俺の腕章を受け取る以上・・・・人生かけてもらうぞ・・・!?」

「「「「「プレッシャー!?」」」」」

「を、かけないでください!!」




本気の目で言う獅子島さん。

そんな彼とは、まだまだ歩み寄れないと思いながら言った。