彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






現役メンバーが盛り上がるのはわかっていたけど、OBである瑞希お兄ちゃん達もお兄ちゃん達でにぎやかだった。



「おーおー、ガキ共のテンション高けぇな。」

「そりゃあそうよ。凛ちゃんがえんちゃん達を仲間にしてから、どれだけ時間が経ってると思ってるの~?」

「待ちくたびれたというのか?ふん、しんぼうが足らん。」

「わははははは!!早く発表しやがれ、凛助ぇ~!!」

「つーか、凛!!もっと気合入れてしゃべれ!お遊戯会の司会じゃないんだぞ~?」

「は、はい!すみません!」



瑞希お兄ちゃんからのLOVE注入もあり、軽く咳払いしてから切り替える。



凛道蓮漢モード、ON!!





「今日は集まってもらって、みんなサンキュー!」

「リンリ~ン♪」

「凛さんっ!!」

「待ってましたぁ、ご主君♪」

「うはははは!アイドルかーい!」





拍手してくるちーちゃんと可児君とつなぐと、陽気にツッコミを入れてくるヤマト。



「長いこと空白だったんだが・・・総長以外の役職、副総長を含めた肩書をみんなに継いでほしい。」

「けっ!かっこつけやがって。」

「ばーか!凛はあれが素なんだよ。やっぱ、あたしが一番、凛をわかってるわな~」

「カ、カンナ!?それ、どういう意味だよ!?」

「悠斗、落ち着けって。」





いつも通り不機嫌な顔の円城寺君と、にこやかなカンナさんと、なぜかオロオロしている悠斗君と、そんな悠斗君をなだめる秀君達。




「凛たん、どんな割り振りしたんだろうな~」

「わはははは!高千穂を選んでるに1000円。」

「ならば、10000万だ。」

「かけるな、お前らっ!!」

「てか、全員が高千穂ちゃんに入れたら、賭けが成立しないじゃなーい?」



(何やってんだろう、瑞希お兄ちゃん達・・・・)



聞えてきた会話に呆れつつも、男らしく告げた。





「まずは、親衛隊長から発表する。」

「「「「お~~~!!」」」」

「お♪俺からかぁ~」





私の言葉で、にぎやかな4人組と烈司さんから声が上がる。