彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)







(よかった・・・・なんとか、上手くなじんでくれそう。)



「ありがとう、2人共!じゃあ、つなぐとよろしくの握手でも~」

「任せて系♪つなぐっち、俺、長政!仲良くしようね~」

「こちらこそ。よろしく、長政。」



そう言って、にこやかな顔で2人の手が重なった。




メキ!

「んっ!?」


「え?」



「ウェイウェイウェイ♪」

メキメキメキ!





握手した瞬間、嫌な音がした。

つなぐの眉がかすかに歪み、あれ?と私が思う間に、さらなる音・・・骨がきしむ音がちーちゃんの手から響く。




「ちょ・・・ちーちゃん!?」

(明らかに握りすぎな手!)




それを注意する前に、陽気なチャラオは言った。





「ウェイウェイウェイウェイウェイ~♪リンリンがそう言うから水に流すけど~♪・・・・・・てめー、俺の凛を裏切ってみろ・・・!俺がブチ殺すからなっ・・・・!?」

「ちーちゃん!?」




〔★長政は釘を刺した★〕



「やめて、ちーちゃん!」

「はーい♪リンリン♪」



そういえば、ペッとつなぐの手を払いのけるちーちゃん。

その態度に、全員が固まる。

特にその後、握手する予定の可児君が、気まずさを通り越して絶句している。



〔★場の空気が悪くなった★〕



「ちーちゃん、なんてことするんです!?」

「えー?洗礼系~?」

「そんなことしちゃダメだよ!つなぐに謝りなさい!」

「プン!今日のリンリン意地悪だから、しーら、なーい♪」

「ちーちゃん!」

「あはははは、いいよ、ぼっしぃ~。覚悟は出来てたから。」

「つなぐ。」



ちーちゃんの態度に、ジンジンしてそうな手をなでながらつなぐは言う。