彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「ということで、新しく仲間になった『関山つなぐ』さんだよ。」

「どーも、よろしくー!」

「えええええええええ!?」

「馬鹿野郎ぉぉぉぉぉ!!」



軒猿が引退宣言をした日から数日。

事後報告をするため、たまり場のFelicita(フェリチータ)に集まった全員に、つなぐを紹介した。

あの後いろいろもめにもめて面倒になったけど、「龍星軍に入れて面倒見ます。」の私の言葉で、現在にいたるのです。

この決断に、瑞希お兄ちゃん以外の先輩達も渋々納得した様子でしたが・・・・



「凛道!!馬鹿かオメーはっ!!?」

「凛!刺客を仲間にする奴がいるか!?」

「ここにいます。」

「「うるせぇ!!」」



案の定、円城寺君とカンナさんに怒られた。



「は、はんい・・あんだっけ、幡随院??」

「半解凍とか言ってた系~??」

「半陰陽だろう?」

「ええ??性同一性障害と、どう違うんだ??」

「性同一性障害は、男か女かどっちになりたいか決まってる人で、半陰陽は性別をどっちにしていいかわからなくて、自分で決めなきゃいけない人のことですよ~可児君、ちーちゃん、秀君、悠斗君。」

「「「「ややこしい!!」」」」



こちらもこちらで、混乱している男4人に説明するがツッコまれた。




「うはははは!さすが凛やのぉ~!」




唯一、ワンクッション(?)置いて、知っていたヤマトだけは平気そうだったが・・・



「うははは!おもろい子を仲間にしてまうなぁ~♪」

「全国の半陰陽と性同一性障害で苦しんでる人に謝りなさい、ヤマト!!」



そういう反応も、どうなのだと思う。



「ということで、みんな仲良くしてくださいね?」

「り、凛さんがそう言うならそうしますが・・・・」

「ウェイウェイウェイ!てことで、よろぴこ~!!」

「いやーどうも、どうも、よろしく~」



比較的、穏健派(?)の可児君とちーちゃんは、すぐに受け入れてくれた。



「俺は凛さんの言うことに、従うまでです。」

「ウェイウェイウェイ!わかる~!リンリンのお願いだもんね~♪」



〔★凛が言ったから聞くだ★〕